勝央町は20日、奇跡の牛として長年親しまれ、1月に老衰死した「元気くん」のブロンズ像制作プロジェクトの寄付金が、目標額の700万円に達成したと発表した。〝一周忌〟となる来年1月をめどに飼育されていたノースヴィレッジ(岡)に設置する予定。
当初、クラウドファンディングを中心に4月1日〜6月末までの予定で募り、9月末まで3カ月間延長したものの達成できず、企業版ふるさと納税などで継続していた。これまでにクラウドファンディングで383万8000円(179件)、募金箱での寄付54万4557円、企業版ふるさと納税で250万円(10社)、企業からの寄付103万円の計791万2557円が寄せられた。
元気くんは1998年、生後6カ月の時に金屋の牧場から台風で氾濫した吉井川の濁流にさらわれ、約90㌔離れた瀬戸内海の島に漂着。銅像は、救出されて同公園に贈られた当時の子牛の姿をモチーフとし、体長1・2㍍、体高1・1㍍にする計画で、業者を近く選定して発注する。
町産業建設部では「コロナ禍の影響がある中で、多く方から資金を寄せていただいたことに感謝する。建立により、元気くんの奇跡を後世に伝えるとともに、困難に負けず生きるメッセージを発信したい」としている。
元気くんクラウドファンディング目標額達成
- 2020年10月23日
- 行政・公共