南小学校=岡山県津山市=で17日、「俳句教室」が開かれ、5年生24人が地域の愛好家の指導を受けながら、俳句づくりに挑戦した。
新興俳句の旗手・西東三鬼(1900~62年)=津山市出身=を顕彰する取り組みの一環で、市が開催。市内や周辺の愛好家でつくる「綱俳句会」の会員4人が講師を務めた。
会員から「感動や発見を素直に句にする」「きれい、おいしいなどの言葉は使わない」といったアドバイスを受けた後、児童たちは「冬」「新年」を題材に作句に挑戦。指を折りながら、五・七・五の17音に季語を織り交ぜ、苦戦しつつも感性光る作品を完成させた。紙に書いた句を黒板に貼って会員が読み上げ、人気投票も行った。
「新年に リセットされる 鐘の音」の句で最多11票の日下結雅君は「除夜の鐘を聞いて新たな気持ちで頑張ろうという思いを込めた。難しかったけど俳句に興味を持てた」。「登校時 友との会話
息白し」を作った大山あやかさんは「とても楽しかった。今度は家庭のことを題材にしてみたい」と話していた。