岡山県津山市文化協会は、「西東三鬼のふるさと俳句投句函」の8月末締め切り分の入選作計10句を発表した。
同協会は1994年から鶴山公園や衆楽園など市内7カ所に投句函を設置し、年3回入賞者を選考。今回は278句の投句があった。ジュニアの部の該当者はなし。
入賞者と作品は次の通り。(敬称略)
【一般の部】《特選》▽津山市、岡田邦男「逃げ水に人の溺れる交差点」▽鏡野町、髙原喜久子「狩行逝く庭のパセリに種生まれ」
《入選》▽鏡野町、西村泉「閻魔など何するものぞ鬼やんま」▽徳島県、阿部ますみ「三の丸翁の草刈り真っ最中」▽鏡野町、杉山優子「曽孫去りボールの遊ぶ夏座敷」▽東京都、小林飄「城の下触れる三鬼の句碑ぬくし」▽高知県、岩川貴哉「石垣に雨紫陽花の青揺らぐ」▽徳島県、松田桜子「三鬼恋ひたづぬ山城花は実に」▽徳島県、阿部ますみ「『根の治療中』看板のあり花は葉に」