岡山県教育委員会は29日、2024年度公立高校特別入試の志願状況を発表した。普通科の定員枠上限引き上げに伴い、県立全日制42校の募集定員が4677人（前年度41校、4462人）に増えたのに対し、志願者数（全国募集を除く）は7098人（同6808人）。平均競争率は1.52倍（同1.53倍）となった。
定員枠は、普通科ではこれまでの30％から上限を引き上げ、30〜50％の範囲内で各校が自由に設定。専門学科と総合学科は前年度と同じ50〜80％の範囲内で各校が設定。
美作地方（岡山御津を含む）関係の9校19科では、津山工業建築が1.79倍（前年度1.43倍）で最も高く、次いで勝間田総合学科1.75倍（同1.70倍）、津山商業地域ビジネス1.72倍（同1.59倍）、津山工業工業化学1.57倍（同1.21倍）、津山東看護1.53倍（同1.40倍）などの順。定員割れは真庭看護0.50倍（同0.63倍）、真庭経営ビジネス0.73倍（同0.87倍）、真庭食農生産0.90倍（同1.30倍）。
多様な能力や適性により選抜する特別入試は、入試制度の変更に伴い14年度から導入され11年目。全校共通の学力検査（国語、数学、英語）や面接、各校独自の小論文、実技などを2月7、8日に実施し、合格内定通知は16日。
