津山圏域消防組合は、2022年の管内での救急の概況をまとめた。出動件数は8102件で前年の7581件より大きく上回り、過去10年間で最も多い年となった。
出動の内訳は、急病が4807件(同4112件)で最多。一般負傷1259件(同1290件)、転院搬送1177件(同増減なし)、交通事故497件(同504件)などが続く。このほか火災43件(同8件)、熱中症133人(同66人)で、増えてきている。搬送者の割合は依然として65歳以上の高齢者が約69%締めている。
出動件数の増加の要因として警防課は、コロナ禍よる行動制限がなくなり、人々の動きが活発になったことを挙げる。特に新型コロナウイルス感染者の搬送は、21年の37人に対して昨年は、約8・37倍の310人。1月19日現在も感染者が後を絶たず、病床が足りないといった医療機関のひっ迫を引き起こしている。
同課は「受け入れ先の病院もなかなか決まらないのが現状で夜間はさらに厳しくなる。心疾患や脳疾患、負傷といったその他の患者の搬送にも影響が出ている」と危機感を募らせる。「みなさんには引き続き、感染防止に努めるとともに、日中に体調の不調を感じたら我慢せずに、すぐに病院へ行くようにお願いしたい」と話している。
出動件数、過去10年で最多 津山圏域消防組合
- 2023年1月26日
- 行政・公共