美咲町の小規模多機能自治フェスタが31日、岡山県久米郡美咲町の町生涯学習センターで初めて開かれた。それぞれの課題に向き合いながら活動する七つの地域がブースを設け、来場者と意見を交わして交流を深めた。
会場では、空き家対策や子育て支援、防災、福祉、農地活用など、多彩な取り組みを住民が紹介。訪れた人たちは「自分の地域でもやってみたい」と思う活動に投票し、感想を伝え合った。
社会福祉協議会や地域おこし協力隊、町役場の各課も出展し、支援の仕組みを説明。参加者同士が地域の今と未来について語り合った。
美咲町は7年前から小規模多機能自治を取り入れ、13の地域ごとに住民主体のまちづくりを進めてきた。「人口減少」を「人交増加」で補うという発想のもと、取り組みを進めている。開会に先立ち青野高陽町長は「一番の目的は絆づくり。交流を深め、ヒントを各地域に持ち帰っていただきたい」と話した。
