劇作家・岡本綺堂の生誕150年記念展「奇譚の神様」が勝央町勝間田の勝央美術文学館で開かれ、怪談・奇談をテーマにした著書や草稿などが来場者の興味を引いている。30日まで。
綺堂は、江戸の岡っ引きが難事件を解決する「半七捕物帳」で知られ、怪談から着想した第一話「お住の霊」の原稿、怪談の代表作『青蛙堂鬼談』の原稿、東京都内の新聞に連載された「飛騨の怪談」の切り抜きなど関連資料約170点を展示。津山市出身の声優・大塚芳忠さんによる「半七捕物帳」の朗読音声を公開(午後1時〜、3時〜)している。
このほか門下生の劇作家・額田六福が執筆途中だった「岡本綺堂伝記」の原稿、綺堂の養子となった勝央町出身の出版人、岡本経一による『岡本綺堂怪談選集』なども並ぶ。
関連イベントとして14日まで、怪談を題材に消しゴムはんこで横野和紙のあんどんを作るワークショップを随時実施。
同館では「近代怪談のジャンルを開拓し、怪談の名手と言われた綺堂の作品の魅力にふれてほしい」とPRしている。
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岡本綺堂の関連資料に見入る来場者
劇作家・岡本綺堂の生誕150年記念展「奇譚の神様」
- 2022年10月4日
- 芸術