広野地域の児童でつくる「広野子ども歌舞伎」の第2回公演(同実行委主催)が3日、岡山県津山市田熊の田熊八幡神社・歌舞伎舞台「田熊の舞台」(国重要有形民俗文化財)で開かれ、子どもたちが練習を重ねた力強い踊りを披露し、約200人の観客を沸かせた。
小学3年生から中学1年生までの20人が、「弁天娘女男白波 稲瀬川勢揃いの場」を披露した。鮮やかな衣装を身にまとい、おしろい顔に隈(くま)取りを入れた子どもたちは、きれのある動きや堂々とした立ち回りで観客を魅了。口上を述べたり、見得を切ったりする見せ場では、大きな拍手が送られ、おひねりが盛んに投げ入れられた。会社員の井上裕章さん(51)は「みんなよく頑張った。田熊の舞台がこうして使われるのを見て本当にうれしい」と話していた。
弁天小僧を演じた広野小6年の英芽唯未さんは「みんなでこの舞台に立ててうれしかった。昔の人たちが作った舞台で歌舞伎を踊って、不思議な感じです」と語った。
「広野子ども歌舞伎」は「田熊の舞台」の国重要有形民俗文化財指定50周年記念事業のために昨年7月に結成した。
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