仮想現実(VR)を活用した「狂言オンラインワークショップ」が10日、岡山県津山市原の勝北中学校で開かれ、1年生約50人が狂言を楽しみながら体験した。
津山市、万作の会、NTT西日本などが企画。同会の狂言師・中村修一さんらがオンライン講師を務めた。
「声を張ったり、動きを誇張したりして観客に見えない物や状況を想像させて」などとアドバイスを受けながら、基本姿勢や「柿を食べる」「引き戸を開ける」といった5種類の型を実践した。
続いて、生徒2人が動作の再現率を計測できるVR機器を装着。狂言師の野村萬斎さんの演技を見ながらあいさつや笑いの所作をまねし、「没入感」を味わった。
芦田陽菜さん(13)は「一つひとつの動きの美しさやかっこよさを間近で体感することができて面白かった」と話した。
同ワークショップは市内5つの小中学校で実施し、生徒たちは事前学習として狂言の演目や歴史文化、発声方法なども学んだ。
勝北中学校 仮想現実(VR)を活用した「狂言オンラインワークショップ」