勝央美術文学館 遺作展

芸術
         

 特別展「水野恭子生誕100年・赤堀佐兵没後60年・松平修文遺作展 武蔵野に響き合う美の魂」が勝央美術文学館(勝間田)で開かれ、同町ゆかりの画家らの秀作に来場者が見入っている。前期31日まで。
 町出身の洋画家の水野恭子さん(1921〜2013)と赤堀佐兵さん(1904〜1961)、美術館学芸員として二人を広く紹介した北海道出身の日本画家・松平修文さん(1945〜2017)の遺作約60点を展示。
 水野さんの油彩は、ダイナミックなナイフタッチで樹木や野鳥の生命感を描いた大作「春の丘」や「野の肖像」、キュビズムの影響を受けた「少年B」など、赤堀さんの油彩は重厚な色遣いの「秋の八ヶ岳」、古代の壁画を連想させる「獅子と鷹と」も印象深い。
 一方、松平さんの日本画は、室内と窓の外が異空間を醸す「青い芍薬」「えんれいさう」、霞む情景が幻想的な「落葉松」といった独特の作風。
 東京都の板垣泰夫さん(65)は「水野さんはスケールが大きく、赤堀さんは郷愁が漂う。松平さんは深遠な世界観を感じさせる」と話した。
 後期は一部を入れ替え、11月13〜28日に開く。

水野さんの油彩の大作に見入る来場者


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