県北出身の美術系大学生らによるアート展「はつ展」が勝央町勝間田の勝央美術文学館で開かれ、洋画やイラストレーション、立体など多彩な意欲作に来場者が見入っている。8月15日まで。
洋画家の水嶋早樹さん(63)=勝央町黒土=の美術教室を卒業し、県内外で制作に励む10人の近作をメインに、同教室の高校生12人も参加し、約50点を出展。
油彩では、空想の世界や人物の心象、湖畔の風景などを繊細に表現し、イラストレーションでは野鳥やニシキゴイ、フルーツといったモチーフを鮮やかな色遣いで描いている。さらに少女と夜景が印象的なシルクスクリーン、リアルなトラの銅版画、染色デザインを発砲スチロールに張った立体作品も目を引く。
同町岡の青井恭子さん(83)は「どれも若い感性があふれていて素晴らしいし、レベルが高くて見応えがある」と話していた。
水嶋さんは「20年近く回を重ね、今回は長期で企画した。まだ未熟ながら、それぞれの表現を追求して制作に励む学生らの作品を見てほしい」と呼びかけている。
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油彩などの意欲作に見入る来場者
勝央美術文学館で「はつ展」