勝央美術文学館のコレクション展「遠くみのれる」が勝央町勝間田の同館で開かれ、郷土ゆかりの洋画家による油彩の秀作が美術ファンらの目を楽しませている。5月29日まで。
同館の収蔵作の中から同町出身の故高山始氏、故水野恭子氏、故福島金一郎氏らと、高山氏や故能勢登美子氏(津山市)が師事し、没後25年を迎えた日原晃氏(同)の遺作を中心に22点を展示。
日原氏の作ではラフなタッチと重厚な色遣いで表現した「津山桃山風景」や「泊」、その画風の影響を感じさせる高山氏の大作「津山風景」、能勢氏の鮮やかなブルーが効いた大作「わたくし」も印象深い。水野氏のナイフタッチでダイナミックに表現した「すみれの頃の森」、福島氏の作でパリの広場をモチーフにした「リュクサンブール公園」なども並ぶ。
同館では「県北の画壇に大きな影響を与えた日原氏の画業、師弟関係や親交のあった洋画家たちの作品を鑑賞してほしい」としている。
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油彩の大作に見入る来場者
勝央美術文学館コレクション展(岡山県勝田郡勝央町)
- 2022年4月22日
- 芸術