岡山県津山市教委は20日、北小学校で職員室に保管していた就学奨励費5万円余りを紛失していたことが18日に分かったと発表した。
市教委によると、就学奨励費は経済的に困窮している保護者を支援するために学期ごとに支給。事務職員が同校の銀行口座から10日に引き出した2人分5万1110円で、職員室内の校長の机の中にある金庫に封筒ふたつに分けて保管していた。保護者1人が受け取りに来た18日、封筒が両方ともなくなっていることに気づいたという。奨励費は市教委が立て替えた一方、全教職員に伝えて聞き取りをしたものの確かな情報が得られなかったため20日、津山署に紛失を届け出た。
同校では職員の勤務時間中、校長の机、金庫ともに施錠していなかったが、教職員が金庫を開閉する際には必ず校長、教頭ら管理職4人のいずれかが立ち会っていたという。机のかぎはわきのそで机の引き出しに入れ、退校する際に管理職が施錠していた。
有本明彦教育長は「公金を紛失し、関係者に心からおわび申し上げる。今後、早急に校内での金銭管理について取り扱いルールの確認と徹底をし、再発防止に努める」としている。