和菓子屋「くらや」「京御門」、妖怪「アマビエ」をモチーフとした生菓子を販売/岡山・津山市

食関連
         

 岡山県津山市内の老舗(しにせ)和菓子店・くらやと京御門が、新型コロナウイルスの早期終息を願い、疫病退散にご利益があるとされる妖怪「アマビエ」をかたどった上生菓子を販売し、「かわいい」「癒やされる」と人気を呼んでいる。
 アマビエは江戸時代に肥後地方(熊本県)の海から現れ、豊作と疫病を人々に告げたとの言い伝えがある。新型コロナウイルスの感染拡大で一躍、注目されている。
 市内和菓子店も外出自粛による観光客の減少などで大きな影響を受けているという。そんな中、くらやが作ったのは黄色いくちばし、長い髪は桃色のふっくらとした練り切りのアマビエ。うろこの水色が目を引き、中には白あんが入っている。暗い雰囲気を吹き飛ばそうと、明るくカラフルな色合いに仕上げた。
 今月から販売し、これまでに約700個作り、600個ほど売れている人気商品。1個240円(税込)で、来店客が「かわいらしい」と目を細めて購入している。
 稲葉伸次社長(59)は「お菓子を通じてみなさんの心が少しでも和らげば。子どもたちとの会話など、家庭での憩いや団らんのきっかけになればうれしい」と願う。問い合わせは、くらや(℡0868-22-3181)
 京御門は体がピンク、くちばしが黄色、髪が緑色の丸みのあるアマビエ。練り切り生地でかわいらしく表現し、中にはこしあんを入れた。
 来店客からの要望もあり、今月上旬から販売開始。1個200円(税別)で、1日に数十個売れる日もあるなど、人気を集めているという。「一刻も早くコロナが終息し、みなさんにお菓子を食べて楽しんでもらえれば」と同店。
 舩岡和正社長(49)は「お菓子は本来喜んでもらうもの。心を込めて職人が手作りしており、生菓子のおいしさと魅力にふれるきっかけにもなれば」と話している。問い合わせは、京御門(℡0868-22-3510)。

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1くらやのアマビエ。カラフルで明るい色合いが目を引く

2京御門のアマビエ。まるみを帯びたかわいらしい形で人気


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