国際ロータリー第2690地区(鳥取・島根・岡山)地区大会が1、2の両日、山北の津山総合体育館などであり、65クラブの約2200人が活動の情報交換を行い、交流を深めた。
津山市での開催は11年振り。津山ロータリークラブ(RC)がホストクラブ、美作、真庭、津山西、津山中央RCがコ・ホストクラブを務めた。
2日の本会議ではホストクラブの神崎信輔会長が「地区スローガンの『ロータリーの素晴らしさを体感しよう』にのっとり、友情を深め合い、実り大き大会になることを祈念しています」と歓迎の言葉を述べた。友末誠夫地区ガバナー(津山RC)が「国際ロータリーのテーマ『イマジンロータリー』は、100年以上の歴史を掘り起こし、次の100年を築く新しい活動の創造を示俊している。地域の新しい奉仕活動を創造していきたい」とあいさつ。谷口圭三市長ら来賓が祝辞を述べ、功労者表彰を行った。
記念講演では「城博士」こと城郭考古学者の千田嘉博奈良大教授が「城郭考古学の冒険〜鳥取・島根・岡山の城の魅力と城歩きの密かな楽しみ」と題して話した。津山城について「本丸より上位に独立した天守があった。織田信長が最後につくった安土城に原型をみることができる」と指摘。そのうえで「豊臣秀吉の大坂城、徳川家康の駿府城も同じ考えのもとに建てられており、天下人の城を受け継いだ、日本のお城で最も発達した姿を持っていた」と述べた。
また地区指導者育成セミナーやガバナー補佐・会長・幹事会、つやま自然のふしぎ館見学、エクスカーション奈義町現代美術館探訪、大懇親会などがあった。
記念事業として、津山市出身の絵本作家・といよしひこさんによる、津山、鳥取、松江城を紹介する『お城おもしろ物語』を制作。地区内の小学校約700校の図書館に贈る。