「在宅医療・介護を考える市民フォーラム」(津山市在宅医療・介護連携推進協議会など主催)が27日、大田のリージョンセンターで開かれた。人生の最終段階で望む医療やケアを受ける「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」の講演があり、参加者は概要や取り組みについて学んだ。
介護福祉士、医療従事者、高齢者など68人が参加。講師の津山中央病院・野中泰幸医師は「ACPとは、認知症や重い病気などで自分では判断できない状況になる前に、医師や介護事業者らと何度も話し合って今後の過ごし方を決める」と説明した。
また「いざという時に自分の代わりに判断をしてくれる〝代理意思決定者〟を家族や相談者の中から決めると良い」と呼びかけた。このほか、実際に取り組んだ人の事例も紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていた。
小原の川育子さん(79)は「家族が困らないように、準備をしておきたいと思っていた。具体的な内容が聞けたのでとても参考になった」と話した。
この後、市民にACPへの理解を深める活動をする「津山版ACPファシリテーター」の認定式などが行われた。
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講演を聞く参加者ら
在宅医療・介護を考える市民フォーラム
- 2021年3月2日
- 医療・福祉