岡山県久米郡美咲町は10日、「町応援大使」に柵原地域出身のパティシエで、お菓子やパンの製造・販売のシュゼット=兵庫県=に所属する鈴鹿成年(なりとし)さんを委嘱した。2年の任期の間、特産品のPRや、商品開発に携わり、町の魅力を発信していく。
鈴鹿さんは同町久木の和菓子店・昭和堂に生まれ、津山東高校食物調理科を卒業後、同社に入社。現在はマーケティング部で業務のかたわら腕を磨き、2月にフランスで行われた世界最高峰の洋菓子大会「第18回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」では、鈴鹿さんがリーダーを務める日本チームが優勝した
オンラインでの委嘱式が10日、同町原田の役場で行われ、青野高陽町長は「町始まって以来の快挙で、大きな感動をいただいた。一緒に町を盛り上げていきたい」と委嘱状を手渡した。鈴鹿さんは「生まれ育った町に貢献できるのがうれしい。卵やピオーネといった豊富な食材のある豊かな自然環境は、今のお菓子作りに生きている。地元の魅力を多くの人に伝えていきたい」と意気込みを語った。
同町の応援大使はアイデア料理研究家のmakoさんに続いて2人目。