岡山県津山市の総合福祉会館で20日、地域農業の未来を考えるセミナー(一般社団法人LAアライアンス主催)が開かれ、市内外の農業従事者ら約60人が水を張らない「乾田直播」の水稲栽培について学んだ。
肥料販売のバイオシードテクノロジーズ(東京都)の広瀬陽一郎代表取締役(60)が、増収や品質向上を促すバイオスティミュラント(生物刺激剤)を取り入れた手法を紹介。
微生物資材を活用し、乾田直播きをした北海道網走市の事例を挙げながら「水稲に不向きな地域でも栽培を助け、収穫量を増やせる。労働や生産コスト、環境負荷も減らせて革新的」と強調した。
このあと市の農業従事者でつくる同法人(下高倉東)が、今季の市内での乾田直播による実証結果も報告し、参加者はメモを取るなどして真剣に耳を傾けていた。
同法人の永禮淳一代表理事(50)は「未来を切り開く農業技術。水稲の増収や品質向上によって担い手が一人でも増えてほしい」と話した。
問い合わせは、同法人(laalliance2021@gmail.com)