塩漬けの梅を三日三晩天日にさらす「土用干し」が23日、神代の梅の里公園の管理組合加工場で始まった。今年は天候に恵まれ、豊作という。約650㌔の「南高梅」や「甲州小梅」を8月中旬までに干す。
県内有数の梅の産地として知られる同園で初日、組合員4人が約120?をヒノキの台の上に手際よく並べる作業を行っていて、辺りにはさわやかな独特の香りが漂っていた。1日3回ほど裏返し、均一に太陽の光に当てると、塩分と酸味が調和し、うまみを凝縮して味がまろやかになるという。
前原啓志組合長(80)は「半漬けに使用した塩は8または10%程度で塩分ひかえめ。健康にも良い上に、夏バテ、疲労回復効果も。ぜひ食べてもらいたい」と話した。
天日干しの後は、梅酢とシソと一緒に約1カ月つけて梅干しが完成する。9月中旬に、道の駅「久米の里」などで販売する予定。
塩漬けの梅を三日三晩天日にさらす「土用干し」梅の里公園