第26回「南椛墨画会展」が、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、四季の花木や風景などを描いた意欲作が訪れる人たちを楽しませている。30日まで。
主宰する大谷南椛さん(妙原)と市内外の計14教室の生徒約50人が、近作計約150点を出展した。
墨の濃淡で巧みに表現した朝霧立つ風景や雪景色、龍、だるま大師をはじめ、顔彩で色を付けたツバキやフジ、カキツバタなどの花々が会場を彩り、来館者を魅了。早春を告げる梅や色鮮やかな十二単の絵なども筆致に趣が漂い、それぞれが描く喜びを感じながら制作した様子がうかがえる。
また、思い思いに絵付けした個性豊かなひょうたんが目を引き、一角には絵手紙も並ぶ。
大谷さんは「日本家屋に似合う水墨画。一人ひとりが創意工夫した作品を鑑賞し、日本の伝統文化に興味を持ってもらいたい」と話している。