岡山県津山市神代の梅の里管理組合加工場で、塩漬けした梅を三日三晩天日にさらす「土用干し」作業が始まった。8月中旬まで計約700キロを干す。
県内有数の梅の産地として知られる梅の里公園で6月に収穫した「南高梅」と「甲州小梅」。組合員が約120キロを台に手際よく広げると、さわやかな甘酸っぱい香りが辺りに広がった。満遍なく日光が当たるように1日3〜4回裏返す。自然の力で酸味と塩分が調和し、うまみが凝縮される。
今年は遅霜がなく、例年より収量が多いという。前原啓志組合長(81)は「土用の丑のころは暑くて天候も安定しており、最高の梅干しができる。健康に良く、夏バテや疲労回復にもなるので、ぜひ食べてもらいたい」と話している。
干した梅は8月上旬に道の駅・久米の里や地産地消センター・サンヒルズに出荷。シソと一緒に約1カ月間漬け込む梅干しは9月中旬から並ぶ。