美作大学・同短期大学部の第45回「白梅祭」が12、13の両日、同大=岡山県津山市=で開かれ、学生たちが企画した多彩な催しや模擬店のご当地グルメを市民らが満喫した。
運動場では、学生グループ計16団体が飲み物や食べ物を販売。今年度末で廃止する短期大学部の栄養学科は創設から72年の歴史を胸に、感謝を込めて野菜を使ったオリジナルドーナツやスパイス、レモンを効かせたクラフトコーラを提供。初日は完売するほどの大盛況だった。

同大公式キャラクター・ミマダインの運営に取り組む「TEAMミマダイン」はミマダインヒーローショーで会場を沸かせたほか、昨年度に幕張メッセ=千葉県=で開催されたイベントで販売して好評だった津山産ショウガと黒豆のしぼり汁を活用した淡いピンク色が特徴のクラフトジンジャーエール「ロゼ」を売り出し、人気を博した。

このほかステージでは沖縄、岡山、高知県人会メンバーがそれぞれ地元の踊りを披露した。毎年来ているという高野本郷の光井かおりさん(61)は「学生のみなさんの一生懸命な姿を見て元気をもらっている。大学、学生のみなさんの存在が地域の力になる。ずっとあってほしい」。林田小学校3年の加藤伊織君(9)は「この大学を卒業した先生が学校にいて気になっていた。みんな楽しそうで良い大学だと感じた」と話していた。
12日は、同大の母体となる美作学園の創立110周年を記念し、タレントの藤本美貴さんの講演会を実施。自身の体験を踏まえた子育てについて語り、乳幼児を連れた家族ら約400人が耳を傾けていた。

