第25回「作州の民芸ものづくり展」(津山民芸協会主催)が10日、新魚町のアルネ津山4階・地域交流センターで始まり、創意を凝らした多彩な工芸作品が来場者の目を楽しませている。14日まで。
市と周辺の工芸家でつくる同協会(小林博道会長)の会員9人が近作約800点を出展。
釉(ゆう)の色合いが味わい深い食器や花器、長い年月をかけて囲炉裏の煙にいぶされ独特の色味を放つ煤竹(すすだけ)を使用した昆虫の置物や箸なども「用の美」を醸している。さらに来年の干支をモチーフにした郷土玩具、ベンガラ染めやパッチワークなど丹精込められた作品が会場を彩っている。
また、即売にも応じているほか和紙文化の継承、普及に積極的に取り組まれた上田繁男氏を偲(しの)びゆかりの品を展示するコーナーも設置。
美作市から訪れた杉山知子さん(74)は「チラシを見ながら楽しみに来た。自分自身も作品作りをしているので、干支をあしらった物作りにチャレンジしてみたい気持ちになった」と顔をほころばせていた。