岡山県津山市の美作大学食物学科とスーパーのマルイが共同開発した食育弁当第27弾「しょうが香る食彩弁当」の販売が27日、岡山、鳥取、島根県の全24店舗で始まり、次々と訪れる買い物客が興味深そうに手に取り、購入している。
同学科4年生4人が健康的な体作りを意識する若い世代から体力を維持したいシニアまでをターゲットに、体の土台を作るのに必要な栄養素・タンパク質を効率的に取れる計6品を考案。ショウガをはじめ、食欲を増進させる効果が期待できる香味食材の風味と香りを効かせて味付けしており、食欲不振であまり食事をしない人も積極的に食べてもらえるようにおいしさに工夫を施している。
弁当には、ショウガとごはんをだし汁で炊き込んだ「しょうがごはん」を主食に、ショウガとしょうゆで下味をつけた「鶏肉の竜田揚げ」、ワサビナの辛みがアクセントの「切り干し大根とわさび菜のマヨネーズ和え」のほか、「ゆず香るおから煮」など、鶏肉、大豆、卵の良質な栄養素を取り入れ、幅広い世代に好まれる品目を詰め合わせている。
初日はウエストランド店(二宮)とノースランド店(上河原)、志戸部店(林田)で、販売キャンペーンを実施。ウエストランド店では、補助を含めて計2人がマスコットキャラクター「ミマッパ」とともに買い物客にPRしていた。
開発に携わった土居彩乃さん(22)は「栄養不足状態の高齢者にしっかりタンパク質を取ってもらい、フレイル予防につなげてほしいと思って作った。合わせて若い人たちにも必要な栄養素を摂取する大切さを意識してもらえるようになるとうれしい。4人の思いが詰まった商品なのでぜひ手に取ってもらいたい」と話した。
価格は税込み594円で、2月末まで販売する予定。
