奈義中学校の3年生が31日、岡山県勝田郡奈義町豊沢のイタリアンレストラン「ピッツェリア ラ・ジータ」で、ピザ作り体験や町産の食材を使った料理を楽しみながら他国の食文化や地域の農産物について理解を深めた。
同町教委は、子どもたちの郷土愛を育むとともに、海外にも目を向け、国際的な価値観を身に付けさせることを目的に「学校教育食体験事業」を策定。昨年度から小中学校で、特産品の生産から加工までの過程を学ぶ授業や、食事マナーの講習などを実施している。この日は1組の23人が参加した。
生徒たちは、高山拳吉店長の指導を受けながら、班ごとに分かれて伝統的なナポリピザの生地作りに挑戦。ボウルに小麦粉、水、塩、酵母を入れ、上から押し込むようにしてこねていった。中には「想像以上に硬い」と声を上げ、4人で力を合わせて頑張る班も。作業を終えると、なぎビーフや里芋の食感とうまみを生かしたパスタ「ナポリ風ジェノベーゼ」が配膳され、フォークを上手に扱いながら、みな満面の笑みを浮かべて味わっていた。
このほかピザ生地を伸ばしたり、窯で焼き上がる工程を見学したりした。願念利来君(15)は「ピザを作るのは思ったよりも力と技術がいる。高山さんが調理している姿を目の当たりにして、改めて職人のすごさと料理の奥深さを感じた」と話した。
7日は、3年2組23人が同様の授業を受ける。
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力を合わせてピザ生地をこねる生徒たち
奈義中(岡山県勝田郡奈義町)生徒他国食文化に理解深める