定例県議会 田野議員質問

行政・公共 津山朝日新聞社
         

 2022年11月定例県議会の一般質問で、田野孝明議員(自民、津山市・苫田郡・勝田郡)=写真=は、ローカル線維持・存続の取り組み、畜産振興などについて当局をただした。主な質疑は次の通り。
 田野県議 JRが11月末に発表した利用の少ないローカル線の平均収支では、姫新線、因美線などで依然厳しい状況が続いており、路線の廃止や減便は地域の衰退につながる。存続のためJRとの間に立ち、沿線自治体との協議を進め、国にも働きかけてほしい。5年後の全国和牛能力共進会に向け、津山地域では対策協議会による準備や研究を続けている。県も対策協議会を立ち上げ、取り組みを進めてはどうか。審査対象の要素で若い畜産家は、脂肪の質の指標となる脂肪酸含有量をゲノム検査したいと考えている。後継者育成のためにも、優秀な血統確保の検査・研究への支援、協力をしてほしい。
 伊原木知事 ローカル線については姫新線、因美線、芸備線の一部区間について厳しい状況が示された。全市町村とJRで構成する協議会を設立し、利用促進に向けて沿線自治体とJRの連携強化を図るとともに、ダイヤ改正や駅の無人化など利便性に関する課題について要望している。維持・存続に向け、さまざまな機会をとらえて他県と連携し、国への要望活動もしており、今後とも県が主体性を持って適切に対応していきたい。全国和牛能力共進会については現在、「伝統の岡山和牛再発見事業」により、次回大会に向けて出品候補牛となる産子の確保に取り組んでいる。本年度中には県対策協議会を立ち上げ、津山地域の協議会と連携し、一丸となった取り組みを開始する。次回の北海道大会での上位入賞を目指したい。
 万代農林水産部長 血統確保への支援については、2017年度からゲノム検査で遺伝的能力を推定するゲノミック評価に着手し本年度、ほほすべての繁殖雌牛を評価する体制を整えた。脂肪の質については近年、迅速な分析が可能となっており、活用を検討したい。


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