客足増加傾向も、光熱費高騰等により5期連続赤字 第三セクター「津山地域振興開発」定時株主総会/岡山・津山市

行政・公共 津山朝日新聞社
         

 アルネ津山=岡山県津山市新魚町=の駐車場を管理運営する第三セクター「津山地域振興開発」の定時株主総会が21日、新魚町の地域交流センターで開かれ、第25期(2022年10月〜23年9月)決算を承認した。客足は増加傾向にあるものの、施設改修負担金の見直しや光熱費の高騰などにより5期連続の赤字となった。

 利用台数は41万426台(前期比0.7%増)、売上高6979万円(同2.2%減)。4階レストランの開業やサテライトオフィスの利用拡大、「津山まつり」など大型イベントの開催もあり、来客数は約131万人で前期より3万人増加したが、大口定期契約の解除や光熱費の高騰などが響いた。

 販売費・一般管理費は、施設改修費の一部を同社で負担することから、前年同期と比べ8.5%増の9585万円。

 営業損失は2605万円(前期は営業損失1697万円)、経常損失2481万円(前期は経常損失1530万円)、当期純損失2579万円(前期は当期純損失1628万円)となった。

 任期満了に伴う役員改選では、5人を選任。取締役会で社長に桒村功士副市長を再任した。

 桒村社長は「今後は照明設備のLED化をさらに進めるなど経費節減、利便性向上を図り、津山街づくり会社や核テナントの天満屋と連携し、オフィスの活用促進、新規出店などの集客対策に取り組み、経営健全化に努めたい」としている。


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