日本舞踊の宮坂流二代目を、宮坂一樹さん(24)=林田=が襲名する。宮坂流五十周年記念・二代目襲名披露公演(舞踊集団宮坂流主催)が6、7の両日、山下の津山文化センターで開かれる。
宮坂流は初代家元・宮坂身志さん(70)=林田=が1971年に創立。銭太鼓を中心に傘踊り、日本舞踊、民舞などの基本を守りながら音楽・衣裳・化粧に工夫を加え、現代風にアレンジした。スピードとアクロバットの面白さを加えた踊りは人気を呼び、日本民謡界を代表する存在になった。全国に30支部がある。
一樹さんは宮坂4人兄妹の末っ子で、2歳で初舞台を踏み、踊り一本で身志さんの背中を追い続けてきた。最も印象に残っているのは「幼いころ靴のかかとを踏んでいて、ひどく叱られた」こと。「しつけがきびしく、礼儀作法を叩き込まれた。家元は愛情深く、人をもてなすこと、人を喜ばせることが大好き。それが宮坂流」。
一樹さんは若手を引っ張り、民謡民舞少年少女全国大会ではリーダーとして優勝に導いた。全国各地の民舞を学びながら海外のショーにも出演し、活躍の場を広げている。「昔からあるものに新しい生命を吹き込むのが宮坂流。どんどん進化する舞台を楽しんで頂きたい」と意気込んでいる。
身志さんは「私の志を引き継いでくれた。伝統的な民舞・舞踊を更に深めながら新しい感性を取り入れ、多くの人たちに喜んでいただける踊りを目指してほしい」と期待を込める。
公演は両日とも同じプログラムで、本部と全国の支部、特別・賛助・友情出演など総勢約150人が舞台に上がる。銭太鼓や傘踊り、日本舞踊などで計65演目を披露する。6日は午後12時半〜、7日は午前11時半〜。入場料5000円(7日のチケットは完売)。
問い合わせは、舞踊集団宮坂流(☎222611)。