ハチミツ関連製品製造販売の山田養蜂場=岡山県苫田郡鏡野町=のギャラリーが一般公開され、バルビゾン派や印象派のフランス絵画をはじめとする所蔵作約500点が美術愛好者らの目を楽しませている。期間限定で11月9日まで。
同派では、初公開となるコローの油彩「霧の朝」をはじめ、ミレーの牧歌的なモチーフの水彩「蜜蜂のいる風景」、ルソーの油彩「夕暮れのバルビゾン村」「森の大樹」など。
同派の流れをくむ印象派ではモネの油彩「ヴェトゥイユのセーヌ川支流、秋」、ルノワールの油彩「ジャン・ルノワールと一緒のガブリエルと少女」、キュビズム(立体派)を代表するピカソの油彩「老人と若い女性」、シャガールのリトグラフ「画家の妻」といった巨匠たちの作も目を引く。新たに19世紀のフランス版画約200点もお目見えしている。
広島県から夫婦で訪れた仲本晃一さん(68)と慶子さん(66)は「エミール・ジャックの絵がお気に入り。著名な画家の作品が集まっていて素晴らしい」「緻密に描かれた羊や空の色が印象的。また見に来たい」と話していた。
同社は、農村や農民の暮らしを描くバルビゾン派の画風が、養蜂を原点とする同社や鏡野町と合っていることから収集し、22年から毎年ギャラリー展を開いている。
観覧は完全予約制で、平日は午前10時~正午と午後2~4時の2回、(各回先着60人)。入場料は大人2000円、中高大学生1000円、小学生500円、 未就学児無料。10月14~16日、21~30日は休館。音声ガイドも用意している。予約、問い合わせは同社専用フォーム(https://reserva.be/yamadagallery)。
