県は26日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、県内の感染状況を切迫度が最も低い「ステージ1(散発)」から「ステージ2(漸増)」に引き上げた。
直近一週間(19〜25日)の新規確認数が大幅に増え、「デルタ株」への置き換わりが急速に進んでいる状況から判断。伊原木隆太知事は「このままでは大きな波になりかねない」と警戒感を示し、県民に感染拡大防止の緊急メッセージを出した。
新規確認数は182人で前週(70人)の2・6倍。政府の対策分科会の指標6項目中5項目が前週より悪化しており、第4波入り口(4月上旬)に近い状況という。インド由来のデルタ株の可能性が高い「L452R変異株」については、6月24〜30日は0%だったが、今月8〜14日は5・7%、22〜25日では37・8%を占めている状況。人口10万人当たりの新規感染確認数は9・63人(前週3・70人)。病床使用率は前週から2・0㌽増の5・3%、重症者用病床の使用率は3・5㌽増の5・2%になっている。
緊急メッセージでは▽感染拡大地域への往来は原則中止・延期▽屋外を含めて会食は同居家族や毎日顔を合わせる人と数名で2時間程度▽東京五輪・パラリンピックは飲食店などでの応援を避け、自宅でテレビ観戦を―などの内容を啓発。
会議の後、伊原木知事は「これから長期休暇での帰省や旅行、人との交流も増えることが予想される。感染リスクの高い行動を控えてもらいたい」と呼びかけた。
岡山県 感染状況ステージ2へ引き上げ