岡山県がまとめた観光客動態調査、2019年度は3年ぶりに増加

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 岡山県がまとめた観光客動態調査によると、2019年に県内を訪れた観光入込客数は前年比17.3%増の1692万1000人と3年ぶりに増加。西日本豪雨による落ち込みの回復傾向が表れたものの、20年はコロナ禍の影響で大幅な減少が予想される。
 調査は主要観光地・施設やイベントの来客数から推計し、内訳では県外客が25.5%増の998万人と大幅に伸び、県内客は7.2%増の694万1000人。滞在状況別では日帰り客が24.8%増の1243万5000人、宿泊客は0.5%増の448万6000人と伸び悩んだ。
 県外客の内訳では、中国地方が89.6%増の319万7000人と急増し、四国が39.1%増の137万6000人。全体の3分の1を占める近畿が11.5%増の352万7000人など。外国人旅行者の宿泊数は12.1%減の31万3000人。
 主要観光地では、トップの「倉敷美観地区」が328万3000人(5.1%増)、2位の「後楽園・岡山城周辺」は240万4000人(30.1%増)、3位の「蒜山高原」が223万9000人(8.9%増)。このほか県北では、6位の「津山・鶴山公園」が131万6000人(4.8%増)に増え、9位の「美作・湯郷温泉」は81万5000人(0.4%減)と微減だった。
 また観光消費額は10.2%増の1959億円。うち宿泊客の消費が1364億円(5%増)、日帰り客が595億円(24.2%増)。瀬戸内国際芸術祭や美作三湯芸術温度などのアートイベント、県産果物をテーマにした観光キャンペーンを展開した効果もあったとみられる。
 県観光課では「2020年は、インバウンドを含めて県外客が落ち込むのは仕方ない。展開中の県民限定の県内宿泊クーポンなどで、まずは県内の観光需要喚起に努めていく」としている。


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