県は24日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、県内の感染状況の切迫度を4段階中最も高い「ステージ4(爆発的感染拡大)」に引き上げた。流行「第5波」の感染拡大により新規陽性者や療養者の増加に拍車がかり、病床使用率が急上昇しているため。
ステージ4への引き上げは第4波の5月12〜6月11日以来で、2回目。会議では直近1週間(17〜23日)の感染状況が示され、病床使用率は前週から11・6ポイント増の44・3%で、ステージ4の指標(50%以上)に迫っている。ステージ4の指標を超えているのは人口10万人当たりの新規感染確認数87・94人(指標25人以上)、人口10万人当たりの全療養者数99・26人(同指標30人以上)、PCR検査の陽性率15・6%(同指標10%以上)。
さらに会議では、7月1日〜今月18日に感染した2997人中、ワクチン接種を受けていない人が80%(2398人)、1回接種または2回接種後2週間未満が10%(294人)、2回接種済みが3%(104人)だったことも報告された。2回接種済みの感染者では重症者は皆無という。
伊原木隆太知事は「第5波の感染は10代、20代の若者が中心であり、教育現場で2学期が始まることを考えると今後、児童・生徒を介した家庭内の感染拡大も危惧される。学校関係者には万全の対策を講じてほしい。県民にはまん延防止等重点措置の実施に理解と協力をお願いしたい」と述べた。
岡山県の感染状況 切迫度ステージ4に引き上げ