岡山県がまとめた4月の県内主要観光施設30カ所の利用者調査によると、全体では42万4234人でコロナ禍の影響がなかった一昨年同月比46・3%減。 感染拡大の影響で3月(同28・6%減)より悪化し、美作県民局エリアの客足も同44%減と前月(同13・9%減)を大きく下回った。
3県民局(備前、備中、美作)管内ごとに月別利用者数を集計し、美作エリアの10施設は計15万3265人。
このうち津山城(山下)は一昨年同月比65・5%減の3万2714人に低迷し、津山まなびの鉄道館(大谷)は同48%減の3876人にとどまった。
一方、後楽園(岡山市)などの備前県民局エリアの10施設は、同60・7%減の9万6645人と3県民局中最も客足が遠のき、備中県民局エリアは同35・5%減の17万4324人だった。
同時に調査しているホテルや旅館の利用状況では、任意に選んだ50施設のうち回答が得られた37施設の宿泊者数は一昨年同月比53・4%減で、3月(同41・6%減)より一段と落ち込んだ。
県観光課では「観光シーズンを迎えた中で感染が拡大しており、緊急事態宣言が発令された5月はさらに厳しい結果になる見通し。今後の状況を注視しながら適時に支援策を講じたい」としている。
岡山県内 4月観光概況
- 2021年5月28日
- 経済・産業