岡山県勝田郡勝央町美野の特別養護老人ホーム・南光荘で複数の介護担当職員による入所者への虐待が確認された問題で、美作県民局は16日、介護保険法に基づく施設への監査を行った。
健康福祉課の職員4人が施設に入り、関係者への聞き取りをした上、必要な資料を持ち帰った。今後、指導や処分の対象にあたるか詳細を調べる。
同局は今年1月、同施設に対する2年に1度の定期監査を行っているが、虐待については見つけることができなかった。3月に町に匿名の通報が寄せられて発覚。
施設を運営する社会福祉法人・勝明福祉会や同町によると、事務職を除く職員の約半数にあたる22人が関与。入所者約70人のうち11人に対し、決められた量の食事を与えなかったり、暴言を吐く、ズボンのひもを固く結んで脱げなくする、家具で入口をふさいで部屋から出られなくするなどの行為をし、少なくとも昨年から続いていたとみられる。勝明福祉会は、中心的に関わったとみられる職員3人を4月に解雇。解雇された元職員は、不当解雇にあたるとして岡山地裁に労働審判を申し立てているという。
岡山県南光荘虐待監査
- 2020年6月17日
- 行政・公共