岡山県は、新型コロナウイルスの検査態勢強化に向けて1日、「屋外検体採取センター」を岡山県岡山市に開設する。今後、県内数カ所に同様のセンターを開設する方向で検討を進めている。
同センターは、テントなどの仮設施設で対象者を迎え、医師らが検体を採取する「ウオークイン型」で、週1日、10人分程度を想定。対象者は、かかりつけ医かその相談を受けた保健所が検査を要すると判断した人で、検体は県環境保健センターか民間検査機関に調べてもらい、数日以内に結果が判明する。県医師会や県看護協会など関連団体の協力を得て運営し、混乱を避けるため開設場所は非公表。
これまでPCR検査は、かかりつけ医のみの判断では受けられず、保健所に依頼しても国の症例基準に達していないと断られるケースもあったが、同センターはかかりつけ医が直接、検査を依頼できる。
県健康推進課では「現在、検体を採取している保健所や医療機関の負担も軽減できる。今後の数カ所ついては、調整ができ次第開設していきたい」としている。
岡山県岡山市に「屋外検体採取センター」開設
- 2020年4月30日
- 行政・公共