岡山県は9日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、流行「第8波」に伴い昨年12月20日から発令した県独自の「医療ひっ迫警報」を解除した。新規感染者の減少傾向や病床使用率の改善を踏まえた判断で、感染状況の切迫度も4段階で下から2番目のレベル2(感染拡大初期)に1段階引き下げた。
会議では、9日から「県民・事業者へのお願い」として、基本的な感染防止対策の徹底、医療機関の適切な受診への協力を要請することとし、現在3カ所設けている宿泊医療施設を3月以降2カ所に減らす一方、クラスター(感染者集団)防止に向け高齢者施設などでの集中検査継続を決定。
第8波では昨年10月下旬から感染者が増加し、過去最多となった1月7日の5332人をピークに減少傾向に転じ18日以降、前の週の同じ曜日を下回っている。一時は70%を超えていた病床使用率は8日時点で35・3%まで改善している。
岡山県 医療ひっ迫警報 解除