「森の芸術祭」へ環境整備
岡山県が県北の観光振興を目的に来秋開催する「森の芸術祭」の組織体や概要について、同県津山市議会で質問があり、市側は来訪者の受け入れ態勢や住民周知も含めて答弁した。
今村観光部長は、県と県北12市町村が一体となって進めていき、各エリアで現代アートを軸に、来訪者と地域住民の憩いの場になることをコンセプトにしていると説明。市内の作品設置会場として作州民芸館、衆楽園、城西浪漫館、城東むかし町屋、津山まなびの鉄道館、ポート・アート&デザイン津山が決まっている。
会期中の来場者は開催エリア全体で約25万人、津山エリアで約14万人を想定しており、市は現在、会場視察のアポイントをはじめ、施設利用料や使用方法、アート作品に使用する地元産材の確保といった内部調整をしている。
今後は市内の小中学校の子どもたちがアートに触れる校外学習や、運営に携わる一般ボランティアの募集を行う予定で、「2月にアーティストによる特別企画展やシンポジウムも開催する。来訪者に楽しんでいただくために環境を整備し、まち全体でおもてなし精神を向上させる」とした。