岡山県津山市上田邑の太陽光発電施設(メガソーラー)の建設をめぐって谷口圭三市長が事業者から高額接待を受けた可能性を指摘する8月の週刊誌報道について、日本共産党の中村聖二郎議員が質問した。
市によると、上田邑の太陽光発電事業については、津山市田邑財産区管理会などの協議を経て、「ホームランソーラーパーク合同会社」が2017年8月31日、財産区と協定を結び、18年6月4日に地上権設定賃貸借契約を締結。19年1月18日に市有地の賃貸借契約、同年12月9日に県から森林法に基づく林地開発の許可を取り付けた。
中村議員が取り上げたのは、週刊誌がインターネット版に今年8月26日に掲載した記事。そこには、合同会社を管理する「Z社」について、「地元の津山市長らとも会食し、接待していた疑惑も浮上している」と表現した上で、Z社の代表が関係者に送ったとされるSNSに18年6月1日に市長らと会食したことや「予想外の早さで物事が進みました」という文言があったと書いている。
中村議員は、18年6月1日の社長の日報に市財政部や谷口市長を訪れたことが記載されていたと主張。真偽を問われた市の担当者は「秘書広報室には記録が残っておらず分からない」と答えた。
津山市のイメージダウンにつながる記事の内容だったとして、説明を求められた市長は「あたかも私が高額接待や便宜供与に関与したかのように受け取られる内容が広く流されたことは、事実と異なることで、大変心外だ」と答弁。弁護士と今後の対応を協議していることを明かした。
市長接待の可能性指摘 議会で質問
- 2021年9月7日
- 行政・公共