岡山県真庭市勝山地区特産のヤマノイモ「銀沫(ぎんしぶき)」の今シーズンの出荷が始まる。JA晴れの国岡山中須農業センター=勝山=で30日、生産者が初めての選果と詰め作業に臨み、収穫の喜びに笑顔を見せた。販売開始は11月9日から。
「銀沫」は粘りが非常に強く、すりおろしても変色しにくい上に、風味や甘みも豊かなのが特徴。栽培が難しく入手が困難なため、“幻のヤマノイモ”と呼ばれている。
かつやまのいも生産組合(綱島孝晴組合長、43戸)は今年も約3ヘクタールを栽培。今年は猛暑のなか9月に降った雨のおかげで品質、収量ともに上々という。収穫は11月いっぱい続き、昨年より7トン多い20トンの出荷を目指す。
この日は市内の生産者約20人が持ち寄ったイモ1トンを等級ごとに分けて重さを量り、箱や袋に丁寧に詰めていった。
市内の直売所や県内のスーパー、JAのオンラインショップで購入できるほか、勝山地区の土産物店や飲食店でも提供を始める。新たに「特選・桐箱入り」も登場する。
綱島組合長は「すりおろしてご飯と食べるとろろ飯がおすすめ。お好み焼きにしてもおいしい。ぜひ多くの方に味わってほしい」と話している。

 
					         
									 
                                 
                                 
                                 
                                 
                