幻の果実「サルナシ」の出荷始まる 甘みが強く栄養が豊富/岡山・新庄村

経済・産業 サルナシの出荷作業
サルナシの出荷作業
         

 岡山県真庭郡新庄村の特産品・サルナシの出荷作業が6日、村内のJA晴れの国岡山の倉庫で行われ、生産者たちは鮮やかな黄緑色の丸い実を等級ごとに分けて袋詰めした。

 サルナシの大きさは約2~3センチ。キウイの近縁種で、その栄養価の高さや生で食べることができる期間が短いため、「幻の果実」とも呼ばれている。栽培は40年以上前から行われており、2001年に生産者たちが集って「サルナシ栽培研究会」を立ち上げて以降、特産品として普及に力を入れている。現在は村内で自生しているものと、東北地方から取り入れた計2品種を使って加工品の生産にも取り組んでいる。

 同研究会の建部始正会長らによると、12、1月の豪雪の影響を受け、出荷量は昨年の半分の約300キロになる見込み。しかし、天候に恵まれ、順調に成長しており、甘みが強くて品質は上々という。隣接する道の駅・がいせん桜新庄宿で販売し、なくなり次第終了する。

 建部会長は「昔は妊婦の滋養強壮としても食べられていたほど栄養が豊富。ぜひ一度食べてみてほしい。また、酢や酒に漬けこんで保存してもおいしい」とPRしている。

サルナシの断面
サルナシの断面


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