妖精の森ガラス美術館オリジナルのウランガラス「妖精の森ガラス」を使った収蔵品を公開する「ひかりのかたち展」が、岡山県苫田郡鏡野町上斎原の同館で始まり、紫外線にあてられ黄緑色に輝く幻想的な秀作が来館者を魅了している。9月23日まで。
県内外で活躍するガラス工芸作家18人が同館の工房で制作した約40点を展示。側面に円形の浮文のあるササン朝ペルシアのガラス器などをヒントにレプリカを制作した石田彩さんの「円形浮出切子高杯」、恐竜を模した生島賢さんのオブジェ「スピノサウルス」のほか、作家それぞれの個性と技術を生かした印象的な作品が会場にずらり。
同館の三浦和学芸員は「小さな子どもからお年寄りまで楽しめる作品を選んでいる。夏休みを機に家族で見に来てほしい。ウランガラス独特の光り方などを注目してみるのもおすすめ」と話している。
8月中は、吹きガラス、サンドブラストといったガラス工芸品の制作体験を休館日(火曜日)以外毎日開催している。開館時間は午前9時半から午後5時まで(入館は4時半)。入館料は一般500円、高校生400円、小中学生300円、小学生未満は無料で、20名以上は団体割引がある。