岡山県津山市出身の和太鼓奏者・坂本雅幸さんら5人のアーティストによる能登地震復興支援太鼓ライブ「響命-kyoumei-」が24日、和の杜スタジオめでたい(東京都大田区中央)で開かれた。
2022年から石川県輪島市の輪島高洲太鼓に所属する子どもたちに太鼓指導を行っていた坂本さん。昨年12月には輪島市文化会館で同太鼓グループの演奏会にも参加し、子どもたちと一緒に創作した曲「天と地と」の演奏もしており、震災後は、特に心を痛めていた。
そんな坂本さんと和楽器集団「太鼓笑人めでたい」の関根まことさん、若手太鼓演奏者の音間大誠さんと見目萌さん、奄美大島の島唄をバックグラウンドに音楽活動を行っている里アンナさんが、一日でも早い復興への願いを込めてライブを企画した。
披露した楽曲は「祈り」をテーマに構成され、「奄美の子守唄」から公演タイトルにもなった「響命」や「天と地と」など。輪島塗や能登のヒバで制作された太鼓を使用。応援の気持ちが込められた奄美民謡「六調」でフィナーレを迎え、会場は一体感に包まれた。
同スタジオでは、写真家のコセリエさんが2010年から続けている人の繋がりを表現するアート企画「ITO PROJECT」の撮影会も開催され、来場客は思い思いのポーズで参加し、写真にも復興への願いが託された。
メンバーやスタッフは口々に「自分たちにできることがあれば、今後も支援していきたい」と話していた。
チケット観覧費用全額と写真の売り上げの一部が日本太鼓財団、能登半島地震復興支援金に寄付される。