津山東高校食物調理科の第35回「卒業制作展示発表会」が23日、同校(岡山県津山市林田)で開かれ、3年生男女36人が3年間の集大成として自身の創作料理を披露した。
日本、西洋、中華料理、製菓などから1作品を発表。生徒それぞれが日々の研さんとアイデアで盛り込んだ個性的な懐石や彩り豊かなコース料理、スイーツがテーブルにずらりと並び、訪れた保護者や地域住民らは感心した様子で見入っていた。
同学科の外部講師を務めるプロの料理人ら6人が出来栄えを審査。最優秀賞に森本さくらさん(17)の日本料理が選ばれた。「春暖花開」と題し、野菜や果物の飾り切りを随所に施した「島鯵の姿造り」や「ちらし寿司 香の物」、「炊き合わせ」では大根の煮物に麻の葉模様を繊細に彫刻し、彩り豊かで華やかな10品が高い評価を受けた。
表彰式では、審査員を務めた日本料理店「織部」の店主・中西隆之さんが「授業で習ったことを生かしており、盛り付けも丁寧でまとまっている」と講評。森本さんは「花が咲く様子と自分の成長を重ねて表現した。来年から大学に進学し、将来は管理栄養士として子どもの食育に携わりたい」と話していた。
森本さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)
▽優秀賞=内山美咲、土井麻理奈
▽審査員特別賞=井口侑哉、川原環楽、木元芹奈、西尾佳純、横尾純