岡山県津山市の津山まなびの鉄道館で14、15の両日、往年の急行列車「キハ58」を使った転車台実演が披露され、来館者を魅了した。
屋外展示中のキハ58を、キハ28と連結させて転車台に載せ、車体をゆっくりと回転。実演中は、かつて岡山―鳥取間を駆け抜けた急行列車のヘッドマーク「砂丘」を掲げ、ノスタルジックな姿を披露した。国内2番目の規模を誇る扇形機関車庫を背景にした実演は迫力満点で、カメラを構える鉄道ファンや家族連れらでにぎわった。
知人と2人で来ていた鳥取県湯梨浜町の会社員・福井美佐緒さん(47)は「列車の駅のないまちに生まれた。だけど祖父の家の真ん前に駅があって、よみがえるものがありました。列車を動かす職員さんの姿も素敵です」と目を輝かせていた。
会場では「キハ28・58屋外展示」や高所作業車から館内を一望できる「スカイビューイング」も催され、3連休の間、来館者は思い思いに鉄道の世界を楽しんだ。
