食糧難に苦しむ国に米を贈る「アジア・アフリカ支援米事業」に取り組んでいる高野小学校(岡山県津山市高野本郷)で6日、マリ共和国に米(あきたこまち)を送る贈呈式が開かれ、児童が育てた360キロを「食とみどり・水を守る岡山県労農会議」に贈呈した。年度内に現地に届けられる。
同校近くの実習田で田植えや稲刈りを行った2、5年生139人と教員らが出席。5年生の藤原桜菜さん(10)は「私たちが愛情込めて作ったお米がマリに届くことがとてもうれしい。誰かの役に立つことができたと思う。無事に届けてください」とあいさつ。児童の似顔絵や「おいしいお米をたくさん食べて」などとメッセージが添えられた米袋を受け取った同会議の江角政樹さん(53)は「しっかり届けます」と述べた後、お米がマリに届くまでの道のりや、現状などの講話も行った。
今年で28年目。総合学習の一環で、5月に同校近くで田植え、9月に稲刈り、10月には脱穀や同国出身留学生との交流を行っていた。こうした取り組みにより昨年は全国から計約6トンの米が贈られた。