岡山県は、新型コロナウイルスの感染第2波を見据えた国の推計に基づく試算として、県内で流行ピーク時の感染者が434人に上り、中等症・重症患者を受け入れる病床が250床程度必要になると公表した。これまで県内の感染者を最大1700人、必要病床を同300床と推計していたが、大幅に下方修正された。
6日の感染症対策委員会で報告され、試算によると1日の新規感染者は最大34人、入院患者数は最大256人。患者のうち重症者は同37人に上り、軽症者・無症状者向けの宿泊施設での療養は同180人。
この試算内容を踏まえ、重症者向け40床、中等症向け210床程度を確保し、うち70床をすぐ入院できる「即応病床」として対応できる態勢を整える。現状では39医療機関の計220床を確保している。
今回の試算は、厚生労働省が6月中旬に示した推計モデル「新たな流行シナリオ」に基づき、中国の感染状況を念頭に3月に示した推計に対し、国内の症例データに地域の高齢化率や感染状況を加味した内容という。
新型コロナウイルスの感染第2波を見据えた国の推計に基づく試算/岡山県
- 2020年7月9日
- 行政・公共