新型コロナ陽性者確認

医療・福祉
         

 岡山県は29日、勝央町の男女28人、美咲町の男女2人、鏡野町の女性1人の計31人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に判明した数では過去最多。うち26人は勝央町内の事業所の関係者で、県内8例目のクラスター(感染者集団)が発生したと判断された。これとは別に、感染していた高齢の患者1人が県内で初めて新型コロナが原因で死亡したことを明らかにした。県内での陽性確認は260人(再陽性を除く)、感染者の死亡は4人となった。
 勝央町の26人は同じ事業所の従業員で、同社に勤務する津山市の50代女性2人の感染が27日に判明し、同僚の50代男性(同町)ら2人の陽性も確認されたため従業員81人がPCR検査を受けた結果、24人の陽性が判明した。計28人の感染者はこれまで県内のクラスターでは最多。事業所名は非公表としている。津山市の50代女性従業員のうち1人は、県内7例目のクラスターと判断された会食の場に参加し、感染していた大阪府在住者の親族。
 同町の患者あと2人は、クラスターの1人の50代男性の同居家族で、それぞれ別の会社に勤務する20代会社女性と50代パート職員女性。
 美咲町は60代無職女性と60代農業男性。女性はクラスターが発生している津山中央病院(川崎)の入院患者。これまでにPCR検査を受け、いったんは陰性と判断されたが、再検査を受けた結果、陽性と判明した。同病院での感染者は計20人(職員6人、入院患者14人)となった。男性は21日から味覚異常などの症状があり、検査を受けて判明。感染経路は不明という。
 鏡野町の患者は50代パート職員女性。28日に感染を公表した20代アルバイト女性の同居家族で、濃厚接触者として検査を受けて陽性と判明した。
 クラスターが発生した、28日に死亡した高齢者についても性別、居住地などは非公表としている。
 県新型コロナウイルス感染症対策本部では「緊張感を持って感染拡大防止に取り組むべき状況で、勝央町の事業所には専門家チームを派遣する。県北の医療機関はひっ迫しつつあり、患者を県南へ搬送するなどして調整している」としている。


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