県内有数の新高梨の産地・久米地域で4日、出荷作業が始まった。例年並みに実が大きくて甘味もあり、品質は上々という。作業は20日ごろまで続き、岡山、広島県内の市場に並ぶ。
新高梨は大玉品種で、1個の重さが約1㌔、糖度は12度を超えるものもある。今年は遅霜や夏場の長雨による影響も懸念されたが、各農家は木にビニールをかけたり、ボイラーで温めたりして対処した。
中北下のJA晴れの国岡山久米選果場では初日、8戸が手がけた約3000玉が次々と運ばれた。スタッフの女性たちが一つひとつ手に取って形を確認。等級別に分けて機械で糖度を測定した後、丁寧に箱詰めした。
同地域では、現在20戸が計約3㌶で生産している。毎年約17?を出荷し、売り上げは900万円に上る。約80本を栽培している安藤素行さん(78)=宮部下=は「天候に左右される苦労があったが、その後、適度な雨と日照りにより、みずみずしくおいしい梨になった。地域の特産品をぜひ味わってもらいたい」と話している。
宮尾の道の駅久米の里では、5日から販売されている。
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久米地域で始まった新高梨の出荷作業
新高梨出荷始まる