「油絵グループべる・ふぉんて」の第16回作品展(津山朝日新聞社など後援)が岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、日常風景などを題材にした意欲作に来館者が見入っている。20日まで。
洋画家・八木泉さん(76)=上河原=が主宰する教室で制作を楽しむ40~80代の愛好者8人が、1年間の集大成として近作約30点を出展した。
加茂の雪景色や衆楽園のスイレン、長法寺のアジサイといった身近な景色をはじめ、白い毛並みが愛らしい犬、タバコを手にほほ笑む男性の横顔、四季の花々などをモチーフに、躍動感のある筆使いや繊細なタッチで表現している。道路に投影された優しい木漏れ日、水草に囲まれながらいきいきと泳ぐメダカの姿も心ひかれる。
八木さんのアクリルによる抽象画の大作「雨上がり・希望2018」は、希望をテーマに雨上がりの空に輝く太陽や元気に飛び回る鳥をイメージしたという。
八木さんは「日ごろから一番自分の心で感じたものを表現してと伝えている。来場者にも何か感じ取ってもらえればうれしい」と話している。
