日本語の奥深さを学ぶ 小学校で「俳句教室」 感性光る作品が完成/岡山・津山市

教育・保育・学校 指導を受けながら俳句をつくる児童たち=岡山県津山市で
指導を受けながら俳句をつくる児童たち=岡山県津山市で
         

 南小学校=岡山県津山市昭和町=で15日、「俳句教室」が開かれ、5年生17人が市内で活動する愛好家団体の指導を受けながら、日本語の奥深さを学んだ。

 津山市出身の俳人・西東三鬼の直弟子にあたる故白石不舎さんが設立した「綱俳句会」(黒瀬琢葉代表)の会員5人が講師を務めた。児童たちは「感動や自身の思いが人に伝わるように言葉にする」とアドバイスを受けた後、作句に挑戦。考えを巡らせながら五・七・五の17音に「冬」や「新年」を表す季語を織り交ぜ、苦戦しつつも感性光る作品を完成させた。

 さらに作った句を短冊に書いて黒板に張り出し、みんなで選句。「冬景色 白いふとんを かぶっている」「ふるえつつ 灯油を買いに 息白し」といった句が「表現がおもしろい」などと人気を集めていた。

 「車から おりて見るとね 冬の星」と夜空で輝く星の美しさを詠んだ日下菜穂子さん(11)は「言葉を選んだり、並び替えたりして苦労しながら作った。最初は難しく感じたけど途中から楽しくなり、最後には良い作品ができてうれしい。また作ってみたい」と話していた。

 同教室は、2010年に県内で開催した国民文化祭で市が文芸祭俳句会場になったのを機に始めた。11年から、県文化連盟の文化人材バンク「学校出前講座」制度を活用して希望する市内の小学校で実施している。

完成した句を黒板に張り出す児童
完成した句を黒板に張り出す児童


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